内視鏡(胃カメラ・大腸カメラ)検査
内視鏡とは、細い管状のカメラを鼻・口、肛門から挿入し、胃や大腸を直接観察する検査機器です。内視鏡検査によって、日本人に多い胃腸のがんの早期発見につながることがあります。近年では、機器の性能があがり、苦痛も少なく、10~30分程度でほとんどの検査が終了します。
当院では細径の内視鏡を常備しており、経鼻での内視鏡検査が可能となっております。日本消化器内視鏡学会専門医師および消化器内視鏡技師免許を持つ看護師による検査を行っております。胃・大腸カメラともに毎日検査が可能です(大腸カメラは火曜を除く)。ご希望があれば午後も検査可能です。胃カメラにおいては絶食であれば受診当日の検査も可能ですが、予約状況によっては後日にさせていただく場合もありますので、可能であれば事前にご連絡ください。ヘリコバクター・ピロリ菌感染症の診断には胃カメラは必須となっています。大腸カメラにおいては検査時に発見したポリープの内視鏡治療も同時に可能です。
検査を受けられる方の立場になって、なるべく苦痛の少ない検査となるように心がけております。胃がん、大腸がんの罹患率は全国的に高い傾向にあります。症状が無くても内視鏡検査を定期的に行うことをお勧めしております。
当院で常備している内視鏡システム
左よりOLYMPUS社「EVIS LUCERA ELITE」システム、経鼻胃カメラ用スコープ GIF-XP290N
経鼻上部消化管内視鏡検査(鼻から入れる胃カメラ)について
昔の胃カメラは、口から管を挿入するタイプで苦痛が伴いましたが、現在は鼻から細い管(先頭部分が5mm程度)を挿入する苦痛の少ないタイプが一般的になっています。鼻から挿入しますので、吐き気が起こりにくく、会話ができるのが特徴です。
検査の流れ
検査前日
夕食は、夜9時までに、消化の良いものをとってください。
水分(お茶やお水などの透明な飲料水)は、検査当日の午前6時半まで可です。
検査当日
朝、食事はとらないでお越しください(朝の薬がある場合には指示に従ってください)。
検査中
ベッドに左向きになった状態で検査を行います。
検査時間はだいたい10分ぐらいです。
内視鏡のモニターを見ながら質問したりできます。
診断を確かめるために、色素をまいたり組織を採取したりすることがあります。
大腸内視鏡検査(肛門から入れる大腸カメラ)
大腸ポリープや大腸がんは、日本人の食生活が欧米化している現在、増加している疾患です。
検査の流れ
前処置として午前中に2リットルほどの下剤を服用していただき、腸内の糞便を出して、大腸内がきれいになったと判断してから検査となります(当院では午前11時頃から検査開始を予定しています。診療状況により開始時間は前後します)。
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検査前に検査の説明をいたします。
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肛門から内視鏡を挿入して、盲腸までの大腸と小腸の一部を直接観察します。
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検査は20~30分程度です(個人差があります)。
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もし病変が見つかれば、必要に応じて組織を採取する生検もしくはポリープ切除を行います。生検、ポリープ切除を行った際には検査当日は飲酒や激しい運動は控えてください。
留意事項
- 検査中は空気でお腹が張りますが、検査後数時間でもとに戻りますので心配はありません。
- 検査後はベットで1時間ほど休んでから帰宅していただきます。
- ご帰宅後、血便・腹痛があるようでしたらご連絡ください。